
中国や東南アジアの魚の保存食をルーツとし、日本において「握り寿司」や「押し寿司」として独自に進化した寿司は、いまや世界中でその土地の文化や暮らしに溶け込み、世界の料理「SUSHI」として発展しました。北米のスシロールや南米のホットロール──寿司は、各地の食材や文化と出会いながらローカライズされ、新たなスタイルが次々と生まれています。
かたちは違えど、人びとはそれを寿司と呼びます。では、どこまでが寿司と言えるのでしょうか?そもそも寿司とは、いったい何を指すのでしょうか?
世界の寿司を見渡すことで、その曖昧さの中にある寿司の面白さや奥深さ、そしてその答えのヒントが浮かび上がってきます。
発酵魚文化に始まり、日本列島で進化を遂げた「寿司」は、どのようにして世界へと発展していったのか。さあ、世界の寿司をめぐる旅に一緒に出かけてみましょう。