野菜の保存方法 5選

なす

購入の際のビニル袋に入れたままだと、温度変化によって結露のように水滴が付着し、それが原因で傷みが進みます。保存するときは、袋から取り出して水分をふき取り、大き目のビニルの袋に入れ替えます。
夏野菜のなすは、冷やしすぎによる低温障害や傷みを起こしやすいため、できればふき取ったあと、ペーパータオルやラップなどでざっとくるんでからポリ袋に入れ、口を軽く閉じます。なすの実どうしが密着しないように、なるべく立てて冷蔵庫の野菜室で保存します。
また、できるだけ半端に残さず、一本ずつ使い切るようにしましょう。どうしても残るようなら、切り口だけでなく切り口を中心に全体をラップで覆うようにします。冷蔵庫の保存は、冷温で乾燥しやすいため、水分の多いなすは特にしっかり包みます。

キャベツ

丸ごと購入した場合は、くし形等に切らずになるべく外側の葉から使います。固い葉がついていたら、それはとっておいて、軽くかぶせてラップで包み、大き目のビニルの袋に入れます。
キャベツは収穫後に5°C前後の低温保存が日持ちします。保存は冷蔵室が向きますが、ここに入らない場合は野菜室に。なるべく低い温度で、乾燥させない、重いものをのせたりして傷つけないといった工夫だけでも十分持ちます。
半分や1/4等分のキャベツを購入した場合は、外側からむき取るよりも、くし切りのように端から切り分け、切り口をしっかりラップで覆うほうが日持ちしやすいようです。乾燥させないためと、雑菌に触れるのを防ぐために、ラップはためらわずに使ってしっかり覆い、ビニルの袋に入れておきます。

レタス

レタスも丸ごと購入したら、キャベツと同様に、切らずに外側の葉から使います。固い葉がついていたら、それはとっておき、軽くかぶせてラップに包み、大き目のビニル袋に入れます。外の葉がない時は、ペーパータオルで軽く包んでおきます。
レタスは成長点を傷つけるようにすると、随分持ちが違います。褐色になった切り口を薄く切り取って除き、爪楊枝を2~3本差しておくことで、葉の成長点を傷つけます。
また、レタスは金気を嫌うので、はがす時は包丁を使わず手でむくようにしましょう。特に鋼の包丁はNGです。保存温度は比較的低温に強いので、野菜室でも冷蔵室でも大丈夫です。レタスも乾燥を嫌うため、切ったら切り口を中心にラップで覆い、包んだ後は大き目のビニル袋に入れ、空気を入れて軽く閉じるようにすると、乾燥と衝撃が防げます。

ブロッコリー

ブロッコリーはほかの野菜と違って、最適保存温度は0°Cのため、より低温で日持ちします。野菜室ではやや温度が高いので、チルド室がベスト。入らないときは冷蔵室で保存します。また、他の野菜同様、乾燥を嫌うので、濡らしたペーパータオルをざっとかぶせ、ラップに包み、さらに大き目のビニル袋に入れます。丸ごとの場合は、立てて保存します。もし、今まで野菜室に入れていたら、チルド室に移すだけでも日持ちがよくなります。どうしても無理な場合は、野菜室の奥の方の温度変化の影響が少ない場所へ。
また、使う時のために切り分けておくなら、花蕾の部分と茎の部分に分けます。花蕾の部分は使う分だけ小房に切り取り、ラップに包みます。茎の部分もラップで包んでおけば、根菜代わりに使えます。

大根・にんじん

根菜の保存はそれほど気を遣わずに済むと思っていませんか?
やはり根菜にも適した保存法があります。
大根は丸ごと購入したら、葉に近い肩の部分を切り落とします。にんじんも同様です。この成長点の部分があることで、葉に栄養や水分が移ってしまうので、まずここを落とします。切り落としたところから乾燥しやすいため、濡らしたペーパータオルで軽く包み、そこを中心にラップで包みます。
大根は、丸ごとよりも2~3つに分けたほうが保存しやすいので、切り分けます。切り口にぴったりラップをはりつけ、全体もラップで覆い、大き目のビニル袋へ。使う時は成長点を切り落とした方から使うようにしましょう。大根、にんじんは低温保存のダメージは少ないのですが、とにかく乾燥は禁物です。

長ねぎ

長ねぎを買ったら長いまま横倒しにして保存していませんか?
野菜室の引き出しの開閉で緑の葉がぐちゃぐちゃに…。そうならないためには、長ねぎは育成された時と同様に、縦にして保存したいのですが、大体の冷蔵庫でそれは無理。そのため、冷蔵庫の深さに合わせ、あらかじめ2~3等分に切ってしまいます。
また、その際は、まず根の成長点がある、根から1cm程度を切り落とします。
使うのは1/2~1本程度なので、わかりやすいように、1/2本~1本ずつ切り口をラップでピッタリと覆いながら包み、大き目のビニルの袋に入れて立てて保存します。こうすると、意外と普段使わずに落としていた葉の青い部分も使う気になるものです。ねぎも比較的低温に強いので、まず乾燥させないことを意識します。

野菜の保存にひと工夫
半端野菜の居場所を作る

ちょっと残ったり、余ったりした野菜は、決まった場所に保存する習慣を作ります。
タッパーやジップ式の袋などちょっと大きめの、フタができる、口が閉じられるものに。
残ったらざっとラップに包んでここに入れるようにします。
在庫が溜まったら、週末などにまとめて切って、浅漬けやポン酢漬け、ピクルス、味噌汁、カレー、野菜炒め、ポタージュスープなで使い切る習慣をつけましょう。少ししなびていたり、色が褪せていても、ピクルスや漬物はかえって漬かりやすく、その場の組み合わせから思いもよらない味わいも生まれ、発見があっていいですよ。