ゆで卵の基本
ゆで卵の基本を押さえれば、お好みの固さも、トロ玉も自由自在に作れます。
基本のゆで卵レシピ
(材料)作りやすい量
卵:4個
塩:入れるなら…小さじ2
酢:入れるなら…小さじ1
(作り方)
① 出来れば、ゆでる30分ほど前に冷蔵庫から出しておく。15~18cmの鍋に5~7カップ(卵が十分沈む程度の5cm程度の深さ)の湯を沸騰させ、卵を1個ずつ静かに入れる。
② 箸で2~3分かき混ぜながら沸騰を続け、好みの固さになるようゆでる。(ゆでる分数は「作り方のポイント」に明記)
③ 取り出して氷水に浸し、急激に冷やす。
④ 十分に冷えたら、取り出して調理台など平らなところで、卵を回しながら細かくひびを入れる。また冷水に戻して、ひびから殻と卵の間に水を入れるようにして、殻をむく。
作り方のポイント
(1)卵は常温に戻してからゆでる
卵は冷蔵庫から出したてをすぐにゆでると、卵の殻が割れやすく、中の卵黄卵白も冷えているため、時間を計測してゆでても、火通りが不足してしまうことが多くなります。
(2)沸騰させた湯に入れる
100°Cの熱湯に入れることで、鍋の種類や大小、卵の個数を問わず、時間の差異なく均一に計測できます。
水から入れてゆでてしまうと、鍋の材質や水分の量などにより、沸騰する時間に差異が生じ、均一な計測がしにくくなります。また、沸騰させることで湯に対流が生まれ、卵が動いて卵黄が中心に移動しやすくなるのです。
また、塩は卵の殻を固くする作用があり、酢は、もし卵が割れても、流失する卵白を固めてくれます。ですが、卵が十分に室温に戻っていれば、塩も酢も入れなくても構いません。
(3)沸騰を続ける
卵を入れたら、沸騰がやまないように少し火を強め、そこから「ゆで時間」を計測します。沸騰を続けながら、初めの2分程度は箸2本でゆっくり混ぜるようにすると卵黄が中央に来て安定しやすくなります。
卵の状態は、次の時間を目安に計測してゆでます。
・ゆで時間6分で 卵黄がとろりとした半熟
・ゆで時間8分で 半熟状態
・ゆで時間10分で 卵黄が黄色い固ゆで
・ゆで時間12分で 卵黄が白っぽい固ゆで
(4)すぐに冷やして、余熱を止める
ゆで上げた後、お玉で冷水(できれば氷水)に取り出し、一気に冷やすことが肝心です。これにより卵に余熱が入るのを止め、思う通りのゆで上がりになります。また、冷やすことで卵が収縮し、殻が固くなり、卵と殻の間に空洞ができて、大きく殻がはがれ、むきやすくなるのです。
(5)冷水の中でむき始める
殻をむく時は、冷水の中でむき始めると、殻の間に水が入り込んでむきやすくなります。途中でむきづらくなったら、殻の間に水を入れるようにして細かくむくとよいですね。水から取り出してしばらく置いてしまうと、殻が乾燥してむきづらくなるので気をつけて。
煮卵を覚えたら、便利な塩卵も
味変ができ、保存して飽きずに使える
「煮卵」の醤油ベースの味わいもよいのですが、「塩卵」の塩味(約3~4%の塩水)の方が、色々なメニューへの汎用性が高いといえるでしょう。
卵サンドのベースやサラダに、グラタンに、また、煮卵同様に麺類にも使えて、切って炒め物などにも加えられます。シンプルな塩味なので、余分な調味を加える必要もなく、ゆで卵を作っておくより、こちらの方がすぐに幅広く使えて便利です。
基本の塩卵
(材料)作りやすい量
卵:4~6個
A塩:大さじ1/2 ~小さじ2
水:1・1/2カップ
(作り方)
① 「基本のゆで卵レシピ」の作り方でゆで卵を作る。
② ジップ式の袋、またはビニル袋を2枚重ねた中に①を入れ、Aを注いで空気を抜き、口をしっかり閉じる。
③ 冷蔵庫で保存する。日持ちは1週間~10日。