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(5)すし盛りの話

すし盛りといえば、今はたいていが「流し」であるが、むかしはすしを段積みにする「積み」にした。
もっともそれまでに「流し」がなかったわけではないが、それは別名「台屋盛り」(ダイヤ=遊郭出入りの料理屋)。

すしの数は少なくて、そのうえ飾りのササばかりが目立つ。「台屋から、(竹やぶみたいな)虎の出そうなすしが来る」とさえいわれたものである。

日比野 光敏(ひびの てるとし)
1960年岐阜県大垣市に生まれる。名古屋大学文学部卒業、名古屋大学大学院文学研究科修了後、岐阜市歴史博物館学芸員、名古屋経済大学短期大学部教授、京都府立大学和食文化研究センター特任教授を歴任。すしミュージアム(静岡市)名誉館長、愛知淑徳大学教授

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