きっかけは「味ぽん®」!高校生が考えたアイデアをカタチに!

~兵庫県立長田高等学校とミツカンが味ぽんをヒントに新しい価値づくりに挑戦~

企業 2023年10月3日
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(上)味ぽんをヒントに新しい価値づくりにミツカンと「ともに」挑戦する兵庫県立長田高等学校の生徒たち

(下)「マイナビキャリア甲子園2022年度大会」にて視聴者賞を受賞


 兵庫県立長田高等学校(所在地:兵庫県神戸市、校長:山根尚、以下長田高校)と株式会社Mizkan(本社:愛知県半田市、代表取締役社長兼CEO:吉永智征、以下ミツカン)は、2023年8月より、産学協同での取り組みを開始しています。約半年間、全6回からなる課題に取り組み、味ぽんが提供している機能的・情緒的な価値をヒントにした高校生のアイデアをカタチにしていきます。


■本取り組みの背景

<長田高校とミツカンの出会い>

 長田高校とミツカンの出会いは、2022年9月~2023年3月に開催された、「マイナビキャリア甲子園2022年度大会」(マイナビ主催、以下マイナビキャリア甲子園)でした。ミツカンは、味ぽんブランドが今後も10年20年と長く愛され続けていくために、日常的な身近なしあわせ「半径1メートルのしあわせ」を可視化する「しあわせ、ぽん!」プロジェクトを2022年から進めており、その一環として、若者世代との接点を持つべく、高校生がアイデアを競うマイナビキャリア甲子園に参加しました。

 ミツカンからは「味ぽんが目指す『半径1メートルのしあわせ』を可視化し、10代~20代の若者の共感を得られる、味ぽんブランドの新たな事業を創出せよ」という課題をテーマとして提出。これに対して、「ぽん鍋缶」のアイデアを考えた長田高校の生徒4名(チーム名:ながったらー)がミツカン代表として選ばれ、決勝進出。「ながったらー」は視聴者賞を受賞しました。

<本取り組みに至った経緯>

 ミツカンは、2018年に10年先の未来への約束として「ミツカン未来ビジョン宣言」を策定しました。「人と社会と地球の健康」「新しいおいしさで変えていく社会」の実現に向け、「おいしさと健康の一致」を目指し、生活者やステークホルダーのみなさまと新しい価値を共に創造していくことに取り組んでいます。また、1964年に発売された味ぽんは、来年、60周年の節目を迎えます。ミツカンは、調味料市場を支えてくださっている年代の生活者に限らず、若い世代の目線で、新しいコト・モノを共に創造し、幅広い世代の生活者と繋がっていきたいという想いがあり、マイナビキャリア甲子園で出会った長田高校の「ながったらー」のみなさまの想いやミツカンの想いをカタチにして世の中に「ともに」届ける取り組みをしたいと考えていました。

 長田高校は2022年4月、文部科学省より「スーパーサイエンスハイスクール」に指定されました。理数系教育に軸足を置きながら、文理融合の「人文・数理探究類型」を中心に、全校生徒を対象とした「探究活動」に関する取り組みを進めています。それらの取り組みを通して、「現状を正しく把握し、自らを客観的に認識しながら主体的に課題を見つける力」、「変化に対応し、粘り強く課題解決を進める力」、「周囲に課題解決の情報を正しく伝え、理解と共感を得られた成果を社会に広げる力」の3つの力を身につける過程で、コミュニケーション能力やリーダーシップ、共感性、自尊感情なども育って欲しいと考えていました。

 今回、長田高校とミツカンの想いが一致し、マイナビキャリア甲子園での出会いをきっかけに、マイナビキャリア甲子園で「ながったらー」が考えた「ぽん鍋缶」のアイデアを具現化することになりました。


■取り組み内容

<実施期間>

 2023年8月~2024年2月

 全6回からなる課題を通して、「ぽん鍋缶」のアイデアの具現化を行う。

 授業時間を使用せず、夏季休業、放課後などの時間を活用し、課外活動として行う。

<対象学生>

マイナビキャリア甲子園に出場した「ながったらー」の生徒4名

<アイデア概要>

「ぽん鍋缶」は、コンロや家電のない校内などの環境でも、温かい「鍋」をいつでもどこでも簡単に食べることができるアイデアです。高校生になり、いつの間にか慌ただしくルーティン化していく毎日の中で、ちょっとした「ほっとする瞬間」「特別感を感じる時間」がほしい・・・という高校生のインサイトに着目しています。高校生が持ち運びやすいお弁当サイズで、学校内で備蓄することもできるので、学級イベントや部活の合間に、いつもとは違う特別な時間を友達と過ごすことができます。

<課題(予定)>

第1回:コンセプト設計

第2回:製品仕様の設計、生産実現性検討(製造協力会社探索など)

第3回:プロトタイプ品試作検討、デザイン・コスト設計

第4回:製品仕様確定

第5回:生産

第6回:リリース作成、発表


■兵庫県立長田高等学校 2年 鳥居さん(「ながったらー」のリーダー) のコメント

 ミツカンのみなさまよりこのような素敵な機会をいただけたことをとても嬉しく思います。

私たち4人は、マイナビキャリア甲子園というビジネスコンテストを通じて、この取り組みを始めることになりました。

ミツカンの掲げる“半径1メートルのしあわせ”とは何かを、半年間考え抜いた結果を評価していただけたのだと実感しています。

 私たちならではの”半径1メートルのしあわせ“を構築するために導き出した、新たな団らんの形を多くの方に届けられるよう引き続き精いっぱい頑張っていきます。ぜひ、その結果を楽しみにお待ちください。


■株式会社Mizkan マーケティング本部マーケティング企画1部調味料2課 課長 小又美智 のコメント

 味ぽんが提供している調味料としての機能的価値だけではなく、情緒的価値にも目を向け、アイデアを半年間真剣に考えてくれた「ながったらー」のみなさんと、今回このような取り組みができることに、とてもワクワクしています。アイデアをカタチにすることは、すごく難しく、でもそれがとても面白い・・・そんなことを実感してもらえるような取り組みにしたいと考えています。正直、簡単じゃない挑戦ですが、ともに学びながらみなさんのアイデアをカタチにしていきたいと思います。


■兵庫県立長田高等学校について

 兵庫県立長田高等学校は、2020年に創立100周年を迎えた伝統校であり、数多くの有為な人材を輩出してきた兵庫県屈指の進学校です。開学以来の教育理念として「智・徳・体の調和的発達」を目標とし、学業に限らず、体育や徳育にも力を注いでいることで、運動部や文化部が全国大会へ出場を果たすなどの成果を収めています。2022年には文部科学省SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、2013年に設置した「人文・数理探究類型」の生徒を中心に、「課題発見能力(みつける)」、「課題解決能力(すすめる)」、「情報発信能力(ひろげる)」を養う人材育成プログラムを実施しています。

詳しくは、https://www.hyogo-c.ed.jp/~nagata-hs/pages/top/をご覧ください。


■ミツカングループについて

 ミツカングループは、1804年の創業以来、219年にわたって、お寿司や鍋料理など、常に新たな食の提案を続けてまいりました。2004年にグループビジョンスローガン「やがて、いのちに変わるもの。」を掲げ、2018年には10年先の未来への約束として「ミツカン未来ビジョン宣言」を策定しました。「人と社会と地球の健康」「新しいおいしさで変えていく社会」「未来を支えるガバナンス」の3つのビジョンを掲げています。

 今後も、「ミツカン未来ビジョン宣言」の実現に向け、多くのステークホルダーのみなさまとともに、「生活共創価値」を築くことができる取り組みを推進してまいります。

詳しくは、https://www.mizkanholdings.com/ja/をご覧ください。