ミツカン水の文化センター 第29回 水にかかわる生活意識調査結果レポート公開 不安な災害で「線状降水帯」が12位→4位に急上昇!
トップ3は台風、地震、ゲリラ豪雨
ミツカン水の文化センター(東京都中央区新川1-22-15茅場町中埜ビル 株式会社Mizkan Partners 広報部内、以下 水の文化センター)は、6月に、20代~60代の1,500名を対象とした第29回「水にかかわる生活意識調査」を実施し、結果レポートを公開いたしました。(水の文化センターHP:https://www.mizu.gr.jp/chousa/)
今回は、「水への関心度」「水と災害」「水道などのインフラ料金の妥当性」をメイントピックスとしてまとめており、当センターのアドバイザーである、東京大学 大学院工学系研究科 教授の沖大幹先生より解説をいただきました。その中から、「水災害への意識」についてのレポート内容をご紹介いたします。
■水の災害に“不安を感じている人”が6割超
水の災害が起こることへの不安について聞いたところ、「いつも感じている」13.9%、「時々感じている」46.3%、「あまり感じていない」30.5%、「全く感じていない」9.3%で、「いつも感じている」と「時々感じている」を合わせた“不安を感じている人”が6割超(60.2%)となりました。

不安に感じている災害は、1位「台風」、2位「地震」、3位「ゲリラ豪雨」と、トップ3は前回の調査年(2021年)と同様でしたが、「線状降水帯」が前回から7.1ポイント増え、12位から4位に急上昇しました。この結果については、昨年から気象庁が気象情報で「線状降水帯」のキーワードを使った「線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼びかけ」を発表していることにより、メディアの報道量が増えたことも影響しているものと推察されます。

■沖 大幹先生の解説
意識調査の結果レポートでは、水の文化センターのアドバイザーを務めていただいている、東京大学 大学院工学系研究科 教授の沖先生の解説を掲載しております。「水の災害」については、以下のような分析をいただきました。
ゲリラ豪雨は専門用語ではないが、いわゆる集中豪雨の中でも予測が困難なものを「ゲリラ」豪雨と呼ぶことが多い。そのため、リスク認知的には恐ろしいと感じ易いゲリラ豪雨であるが、線状降水帯の方がそれなりに広い地域を豪雨が覆い、時間的にも長く続くため、いずれはゲリラ豪雨を上回るくらいにまで線状降水帯への関心が高まって欲しいものである。
※1:第29回水にかかわる生活意識調査 結果レポート8~9項
(https://www.mizu.gr.jp/img/chousa/2023/kekka2023-07.pdf)
※2:第21回水にかかわる生活意識調査 結果レポート6頁より
(https://www.mizu.gr.jp/images/main/chousa/ishiki/2015/kekka2015-06.pdf)
※3:第25回水にかかわる生活意識調査 結果レポート5頁より
(https://www.mizu.gr.jp/images/main/chousa/ishiki/2019/kekka2019-05.pdf)

■第29回(令和五年度) 「水にかかわる生活意識調査」概要
■「水にかかわる生活意識調査」とは
本調査は、研究事業や、一般生活者の啓発活動の基礎資料として有効活用いただくことを目的としています。日常生活と水とのかかわりや意識、水と文化などについてアンケートで調べるという手法により、1995年に第1回目を実施して以来、毎年6月頃に行っている定点調査です。こちらで紹介している設問以外の結果も踏まえたレポートを作成しており、水の文化センターのHPで公開しています。
水にかかわる生活意識調査トップページ:https://www.mizu.gr.jp/chousa/
■「ミツカン水の文化センター」とは
ミツカングループは、創業時より良質な醸造酢を作るために私設水道を敷設し、廻船により尾張半田から江戸や大阪まで食酢を運ぶなど、水と深く関わってきました。
このように創業以来、「水」の恩恵を受け、「水」によって育てられてきたミツカングループは、1999年に「水の文化センター」を設立し、「水」をテーマとする社会貢献活動を行っています。
水の文化センターHP:https://www.mizu.gr.jp/