しんく!
eスポーツ選手しんく!

「1位じゃなきゃ
意味がない」

勝利への執念を燃やし
続ける男の
挑戦とは……

誰かの挑戦を支える、
その1皿を追い求めて。
チャレンディッシュレストランの
オーナー自ら足を運び、
彼らの原動力を紐解くべく、
挑戦者たちのもとを訪ねます。

eスポーツと部活、YouTube「全部やる」と決めた中学生時代

部活もeスポーツもYouTubeも…
「全部やる」と決めた中学生時代

── しんく!さんと、eスポーツとの出会いについて教えてください。
eスポーツとの出会いは、中学2年生の時。友達とゲームをしていたとき、「お前、うまくない?」と言われたことがきっかけで、eスポーツという競技の世界に足を踏み入れました。それまで単なる遊びだったゲームが、僕にとって特別なものに変わった瞬間です。中学3年生で初の大会に出場し、高校1年生になるとYouTubeにも挑戦。当時僕はバスケットボール部にも所属していて、部活、eスポーツ、YouTube──3つの活動を並行して行っていました。
── 3つの活動を並行することに対して、周囲の反応はどうでしたか?
周りの人からは「どれか一つに絞るべき」といわれました。でも、僕はどれも手放したくなかった。すべてが僕にとって大切なもので、気がつくと「全部をやり遂げたい」という強い想いが僕を突き動かしていました。熱しやすく冷めやすい性格だった僕が、初めて心から夢中になれるものに出会えたのです。
冷たい視線と挫折の瞬間それでもeスポーツを続けた理由

冷たい視線と挫折の瞬間
それでもeスポーツを続けた理由

── 部活、eスポーツ、YouTubeと、3つの活動を並行するのはとても大変だったのではないでしょうか?
そうなんです。すべてを並行して続けることは想像以上に困難でした。eスポーツの大会のスケジュールと部活の時間が重なることは日常茶飯事。顧問の先生に直接「休みます」と言う勇気がなく、友達に代わりに伝えてもらう日々が続きました。翌日の部活では、必ずと言っていいほど厳しい叱責が待っていましたね(笑)
── 当時はeスポーツへの理解もまだ十分ではなかった時代ですよね。それでも続けられた原動力は何だったのでしょう?
確かに、当時のeスポーツは今ほど理解されておらず、ゲームをしていることを人に話すのは少し恥ずかしいと感じていたんです。大会で結果を出しても自慢するようなことではないとも思っていました。それでも、eスポーツをやめることは一度も考えたことがありません。なぜなら、ゲームは僕にとって単なる遊びではなく、心から打ち込める「何か」だったからです。
「自分の成長を実感している」挑戦を通して身につけた分析力

「自分の成長を実感している」
挑戦を通して身につけた分析力

── eスポーツに取り組む中で、ご自身に何か変化を感じることはありましたか?
eスポーツを通じて、僕は大きく成長しました。もともと思ったことを口にしないタイプでしたが、チームで勝つためには自分の考えを伝える必要があります。「ここはこうしてほしい」「さっきのプレーはこうだった」──勝利のために必要なコミュニケーションを重ねるうちに、自己分析能力と表現力が自然と身についていきました。
── 競技者としてだけでなく、人としての成長も実感されているんですね。普段の練習ではどのようなことを意識されていますか?
練習で最も大切にしているのは、明確な目的意識です。僕が戦っているeスポーツの世界では、1位以外は注目されにくいため『1位じゃなきゃ意味がない』と思っています。なので、ただ時間を消費するのではなく、前回のフィードバックで見つかった課題を意識しながらプレーするようにしています。

同じミスを繰り返さず、常に新しい改善点を見つけ続ける──これはeスポーツに限らず、人生のあらゆる場面で活かせるスキルだと感じています。
世界大会出場への挑戦!将来はeスポーツ界を支える存在へ

世界大会出場への挑戦!
将来はeスポーツ界を支える
存在になりたい

── 現在の目標について聞かせてください。
2025年現在の最大の目標は、フォートナイトの世界大会出場です。アジア地域で約数千チームからわずか3チームしか出場権を得られない、まさに狭き門。しかし、この壁を乗り越えることが、真の意味での「結果を出す」ことだと考えています。
── 数千チーム…。想像できないほどレベルの高い挑戦ですね…!さらにその先の将来についてはいかがですか?
将来的には、選手としての経験を活かし、eスポーツ界を支える立場に立ちたいと考えています。実はeスポーツは体力の面でも反射神経の面でも、20代前半がピークの競技なので、僕自身も選手としては25歳くらいまでかな、と考えています。そこから先は、解説者として、指導者として、そして業界を支える存在として──僕だからこそ伝えられることがきっとあるはず。中学生の頃は少し恥ずかしいと思っていたeスポーツが、今では誇りを持って取り組める分野になりました。次は、同じような想いを抱く若い世代に「eスポーツは立派なスポーツなんだ」と伝えていきたいです!

いつもの自分に戻れる
「鶏そぼろ丼」

いつもの自分に戻れる「鶏そぼろ丼」

しんく!さんの挑戦を支える一皿は、お母様の手作り「鶏そぼろ丼」。
鶏肉と卵の2色丼で、甘辛い家庭の味が特徴なんだそうです。

── 鶏そぼろ丼は、しんく!さんにとってどのような存在なのでしょうか?

大会という緊張の場面で、この料理は特別な役割を果たしていました。試合の1時間前に食べるルーティーンとして定着し、「いつもの味」になってくれたのです。「何を食べようか」という無駄な迷いも排除してくれました。また、どんぶり一杯で満足感を得られ、ウォーミングアップに集中できます。

── 鶏そぼろ丼がルーティーンになったきっかけについて教えてください。

きっかけははっきり思い出せませんが、いつの間にか「何が食べたい?」と聞かれると、自然と「鶏そぼろ丼」と答えるようになりました。他のごはんを食べることもありましたが、これ以外では「いつもの味だ」と思えなかったんです。他の何にも代えがたい、唯一無二のごはんです。

挑戦を支える
鶏そぼろを使ったレシピはこちら

しんく!さんにとって
挑戦を支えるごはんとは?

心を落ち着かせて
くれるもの
です。

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しんく!

Profile しんく!

人気バトルロイヤルゲームのプロゲーマーとして数々の大会を制してきた実力派。
YouTubeを中心に動画投稿を行い、チャンネル登録者数は24万人を突破。
圧倒的な知名度と確かなゲームセンス、そして「常に勝ち続けたい」という姿勢で、多くのファンを魅了し続ける人気インフルエンサー。