椎野さんは新卒でミツカンに入社しましたが、最初は営業ではなかったそうですね。

はい、2017年にミツカンに入社して、入社～2年目までは経理部取引管理課で、主に売掛金の管理業務をしていました。その後3年目から今の部署に異動となり、営業5年目です！

経理部から営業ですか！
内勤から外勤へ、と大きくワークスタイルが変わるイメージです。営業への異動は希望を出していたのですか？

はい、営業への異動希望は出していました！

希望が叶ったのですね！
では、なぜ営業へ希望を出したのですか？

まず、就活当時のことからお話しますね。
就活当時は、「日本の安全で美味しい食べ物を世界中に広げたい」と考え、食品メーカーをいろいろ受けていました。その中で、ミツカンの事業内容や企業理念に共感して入社しました。

でも、社会人って実際のところよくわからないし、どの部署でもいいな～と思っていたら、最初の部署がたまたま経理部だったんです。
経理の仕事は勉強になることが多く、面白かったのですが、経理の仕事をしている中で、「やっぱりもっと商品やお客様に近いところで働きたい」と考えるようになりました。私が勤務している東京ヘッドオフィスには様々な部署があるので、先輩方に話を聞いていく中で、「自分がやりたいことは業務用の営業なのかも！」と思い、営業に希望を出したところ、運よく希望が通ったという形です。

そうだったのですね！
現在所属している「フードソリューション部」は、どのような業務をしている部署ですか？部署名から想像するに、食べ物の何かを解決しているのでしょうか・・・？

フードソリューション部は、大手の外食企業・中食企業・食品加工メーカーのバリューチェーン上の課題を解決することが使命です。その中でも営業３課は、東京を中心とした関東に拠点を置く大手外食企業に、ミツカンの商品を使ってもらえるよう営業をしています。

バリューチェーン上の課題解決って、なんだか難しそうですね・・・。
具体的にはどのようなことですか？

はい、具体的には、回転ずしや焼肉、しゃぶしゃぶ、ファミリーレストランなど、就活生のみなさんも目にするような大手外食チェーン様向けに、メニューや商品の提案をして、売上拡大を目指しています。
ただ商品を提案するだけでなく、その商品でどのように得意先様にメリットを与えられるか、ミツカンと一緒に取り組むことでどのような価値を感じてもらえるか、常に考えながら提案をしています。
また、得意先様から得た顧客ニーズなどの情報を社内に展開し、新商品開発に活かしたりもしています。

なるほど。商品を売るだけではなく、「価値」を生み出しているのですね！
どんなところが面白いですか？

日本の外食チェーンの海外進出が加速して、新しい問い合わせが増えており、私の担当している得意先様が海外に同じ名前で店舗を出したり、海外の事業のM＆Aをしたり、美味しい日本食を海外でも同じように展開していきたいとの意向が強まっています。難しいご要望をいただくことも多いのですが、様々な部署のみなさんにご協力いただきながらなんとかお応えすることで、得意先様にとってのミツカンの価値を上げることが出来ているのではないかな、と考えて日々取り組んでいます！ご協力くださる部署のみなさんにはいつも感謝しています！！

営業は、売上目標達成のために一人でがんばる！というイメージでしたが、そうではないのですね！
得意先様のご要望にお応えするため、価値を生み出すため、そして、売上拡大のため、部署全体で取り組んでいることがよくわかりました！

仕事をする上で、大切にしていることはどんなことですか？

２つあります。
１つめは、社内で他部署に依頼をするときには、どうしてその依頼をしているのか、私が営業として何がしたいのか、そういった背景までお伝えするようにしているということです。

なぜそれを大切にしているのですか？

自分が営業として窓口になり、得意先様のご要望にお応えするために社内で他部署に依頼をすることが多いのですが、依頼された方にとっては、背景が何なのか？なぜそれをやらなければいけないのか？を理解できなければ、ただの”やりたくない作業"になってしまうからです。

実体験があったのですか？

はい。自分が経理部にいた時に、すごくそれを感じていました。作業と思ってしまうと責任感もなかなか芽生えないのでミスをしてしまったり、そもそも楽しくなかったり。
なので、社内で依頼をするときには、どうしてその依頼をしているのか、私が営業として何がしたいのか、そういった背景までお伝えするようにしています。
そうすることで部署は違っても同じ目的に向かって進めることが出来て、もっとこうした方が良いのでは？といった議論も生まれますし、結果的に自分の知識も広がって成長につながると思っています。

なるほど。
もう１つはどんなことですか？

もう１つは、ミツカングループの２つの原点の１つである「買う身になって まごころこめて よい品を」です。営業になってからの得意先様との関係作りにおいて、大事な考え方だと思っています。

具体的にはどのようなことですか？

外食の得意先様にとっては、最終の商品にミツカンというブランドを出すことは基本的にないため、「ミツカンの商品だから」という理由で採用していただけることはほとんどありません。商品の品質や価格、提案の質、人の好き嫌いなど（笑）、得意先様によって、また、担当者によって、何を基準に選ぶのかが大きく変わります。そのニーズを直接教えてもらえることもなかなかないので、「買う身になって」どんな提案が響くかな、どうしたら得意先様にとってもメリットがあるかな、と仮説を立ててぶつけてみることが大事です。
「買う身になる」ためには、自分で考えているだけではどうしようもないので、得意先様と直接会話をする中で情報を集め、それを正しく理解することを意識しています。また得意先様のご要望に100%お応えできない場合も多いのですが、できない事実を伝えるだけでなく、都合が悪かったとしても、なぜそうなるのかをきちんと「まごころこめて」説明をして理解してもらい、信頼あるコミュニケーションをしていくことで、ミツカンにとっても得意先様にとっても「よい品」になるように心がけています！