グローバル展開
ミツカンらしいグローバル戦略。
ミツカン海外売上とグローバル戦略
現地の人に愛されるブランド=No.1をミツカンらしく展開していく
ミツカンの海外売上の割合は2022年2月末時点で59.7%まで伸長しました。その国、場所の「食」における地域性を大切にし、現地の人に愛されるブランドをミツカンらしく展開することが、ミツカンのグローバル戦略です。もちろん、ミツカンの商品を世界に広めていく、ということも重要と考え、国内生産品の輸出の拡大を検討し、世界へ展開しています。
「世界にミツカン商品を広める」「現地で愛されるブランドをミツカンらしく展開する」この2つの方針で今後も海外売上の伸長を行います。
ミツカングループ合計売上高における
国内・海外の売上高比率
※ 2023年業績発表会資料(2022年度業績)
ミツカンらしい海外展開
ミツカンが海外で展開するブランドとして、例えば北米ではパスタソース「RAGÚ(ラグー)」、「BERTOLLI(ベルトーリ)」、欧州ではスィートピクルス「Branston(ブランストン)」があります。ミツカンらしくというのは、地域の文化を尊重し、絶え間なく品質向上を続けながら、「商品」と「メニュー」を提供していくことです。
例えば「RAGÚ Simply SAUCES」の事例があります。 アメリカのパスタソースは日本の1人用のレトルトパウチとは違い、瓶入りの大人数用が主流に販売されています。温めてパスタにかける以外にも様々な使い方がされています。例えば、自宅でピザを作る際の味付けやスープのベースに使用されています。この実態を踏まえ、より汎用性を高めたパスタソースを2018年に新発売しました。トマトのうま味を生かすため、砂糖不使用、100%オリーブオイルを使用することでトマトの素材本来の旨味、風味を楽しむことができます。
北米事業について
北米事業は大きく分けてパスタソース、食酢の2つのビジネス展開をしていますが、中でもパスタソースの主要ブランドの「RAGÚ(ラグー)」、「BERTOLLI(ベルトーリ)」の売上は大きく、両ブランドはともにそのエリアの食文化に根付いた、全米の家庭で最も親しまれているパスタソースです。このほかでは、米国家庭用クッキングワイン市場でシェアNo.1の「Holland House(ホランド・ハウス)」やライスビネガーの「NAKANO(ナカノ)」などのブランドを展開しています。手作り感のあるものや、新鮮な素材を活かしたものなど、本物志向のニーズの高まりに対して、おいしさと健康が一致した商品をお届けできるよう、たゆまぬ努力を続けてまいります。
欧州事業について
欧州には2002年に本格進出し、現地生産の食酢の供給を開始、日本や北米と同様に、現地の市場環境にあわせた商品開発やご提案を行っています。モルトビネガーの「SARSON'S(サーソンズ)」とサワーピクルスの「HAYWARDS(ヘイワーズ)」、スイートピクルスの「Branston(ブランストン)」を中心とした家庭向けブランドビジネスが主体となります。いずれのブランドも英国を中心に長く親しまれており、特に「SARSON'S(サーソンズ)」、「Branston(ブランストン)」は英国では誰もが知っているブランドです。また、ブランドビジネス以外では、日本食ビジネスを展開しており、日本食レストランの増加など日本食市場が成長する中、販路拡大などに取り組んでいます。
日本+アジア事業について
1804年に創業し、江戸で流行っていた「早すし(握りすしの原型)」によく合うと好評を博した粕酢(酒粕を原料にした酢)、日本全国に水炊きを普及させるきっかけとなった「味ぽん」など、いつの時代も、そしてこれからも、おいしさと健康が一致した「商品」と「メニュー」をお客様にお届けしていきます。また、ミツカンを代表する商品であり健康イメージのあるお酢についても、調味料としてではなく「飲む」というご提案をしたり、食酢醸造で培った、微生物の発酵醸造技術を活かした、差別化された納豆をご提案したりしています。また、外食や中食向けにも、付加価値のある商品と魅力的なメニューを提供しています。
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