食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果
お酢には食後の血糖値上昇を緩やかにする効果がある(※)という論文が報告されています。
血糖値とは血液中のブドウ糖濃度を測定したもので、空腹時には低下し、食後には上昇します。
急激な血糖値上昇が繰り返されると、糖尿病につながる恐れがあります。
※ 食後の血糖値上昇抑制効果については、食事と一緒に約15mlのお酢を摂った結果です。
約大さじ一杯(約15ml)の食酢を食事と一緒にとることで、食後の血糖値上昇が緩やかになる!
[試験概要]
健常女性に食酢を約15ml(酢酸750mg)を含む飲料、または、含まないプラセボ飲料(食酢の代わりに乳酸で味を似せた比較用の飲料)100mlを摂取してもらいました。最初にご飯(白飯)を少量摂取し、その後自由に飲料を飲みながら10分以内に全て飲食してもらいました。その結果、2時間後まで多くの方の血糖値は食酢を摂った場合に低く抑えられていました。血糖値の上昇ピークは食後30分でしたが、その平均上昇率は食酢を摂らなかった場合89%に留まっていました。第二の実験として、健常女性にご飯(白飯)と一緒に食酢を約15ml(酢酸750mg)を含むワカメを食酢で和えたもの、または、食酢を含まないワカメのダシ醤油和えを全て食べてもらいました。その結果、45分後まで多くの方の血糖値は食酢を摂った場合に低く抑えられていました。血糖値の上昇ピークは食後30分でしたが、その平均上昇率は食酢を摂らなかった場合の87%でした。
※は、食酢を約15ml含む飲料をとった人は、食酢を含まない比較用の飲料をとった人と比べ、有意に血糖値が低いことを示しています。
※は、食酢を約15ml含むワカメの食酢和えをとった人は、食酢を含まないワカメのダシ醤油和えをとった人と比べ、有意に血糖値が低いことを示しています。
「健常な女性における食酢の食後血糖値上昇抑制効果」(日本臨床栄養学会雑誌 27:321-325 2006)より作成(対象者12名のデータにて)