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  4. 食酢の主成分『酢酸』による血中コレステロール値の低下作用を確認 〜初のヒト試験での有効性・安全性を学会にて発表〜
「カルシウム吸収の促進」「疲労回復のサポート」「高めの血中脂質(血中総コレステロール)の低下」については、ヒトでの検証が出来ていないなどの理由から、現在は食酢の健康機能としては訴求しておりません(2017年5月1日追記)

NEWS RELEASE

もくじ

05/05/18


食酢の主成分『酢酸』による
血中コレステロール値の低下作用を確認


〜初のヒト試験での有効性・安全性を学会にて発表〜


 (株)ミツカングループ本社中央研究所(所長:塚本 義則)は、血中コレステロール値が高めの方を対象とした臨床試験で、「食酢15ml以上を毎日飲用することが、血中コレステロールを有意に低下させる」ことを初めて科学的に明らかにしました。この研究成果を、第59回日本栄養食糧学会(5月13日〜15日、東京)で発表しました。発表骨子は、以下のとおりです。

発表演題

「境界域および軽度コレステロール血症者に対する食酢摂取の有用性および安全性」
発表者:(株)ミツカングループ本社 中央研究所 伏見 宗士



研究の背景・目的

 近年、わが国では食生活の欧米化など生活習慣の変化に伴い高脂血症者が急増しています(日本人2000〜3000万人が高脂血症と推計―健康日本21推進ガイドライン)。高脂血症の中でも高コレステロール血症は高血圧症、喫煙と並び動脈硬化の3大危険因子の一つであると言われています。動脈硬化は、心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患の発症に繋がることから、日常の食生活において血中コレステロール値をコントロールすることが重要であると言われています。
 また、食酢には血中コレステロール値を低下させる作用があると経験的に言われてきましたが、科学的な検証は殆どされていませんでした。そこで、ミツカングループは食酢の血中コレステロール値の有効性に対する研究に着手。始めに動物実験によって食酢摂取が血中コレステロール値の低下に有効であることを確認し、その効果成分が食酢の主成分である『酢酸』であることを解明しました。
 今回の研究では、血中コレステロール値が高めのヒトを対象として、食酢摂取の有効性および安全性を評価することを目的に臨床試験を実施しました。



方  法

 1)対象者及び試験群
 血中コレステロール値が180-260mg/dlの男女95名(平均年齢47.2歳:男性44.3歳、女性52.8歳)を対象とし、年齢、体重、BMI、血圧および血中の総コレステロール(TC)値、HDLコレステロール値、LDLコレステロール値、中性脂肪値が均等となるように、3群に分けました。
 試験飲料は100mlあたり食酢を15ml含む飲料(食酢飲料)と食酢を含まない飲料(プラセボ飲料)の2種類を作製し、各群以下に示したように1日2本ずつ毎日夕食時または夕食後に飲用してもらいました。
*食酢高用量群・・・食酢飲料を2本[食酢30ml(酢酸1500mg)/日]
*食酢低用量群・・・食酢飲料を1本にプラセボ飲料1本[食酢15ml(酢酸750mg)/日]
*プラセボ群 ・・・プラセボ飲料を2本[食酢0ml(酢酸0mg)/日]
 なお、各群の平均年齢、血中総コレステロール値は以下の通りでした。

   食酢高用量群 (年齢47.6 平均213.2mg/dl)
   食酢低用量群 (年齢47.5 平均212.5mg/dl)
   プラセボ群   (年齢46.4 平均213.9mg/dl)

 2)試験スケジュール
 試験前に4週間前観察を行い血中コレステロール値が安定している事を確認した後、1)で記述した容量を12週間飲用してもらいました。飲用期間中、および飲用終了4週間後(後観察期間)に、血液検査、問診等を実施しました。



結  果

 1)血中コレステロール値の変動
 下図で示すように、試験飲料の飲用期間中、プラセボ群ではほとんど変動が見られなかったのに対し、食酢高用量群、食酢低用量群では、ともに飲用開始日と比較して、飲用4週目より有意に低下しました。さらに、飲用12週後ではプラセボ群に対して有意な低値を示しました。
 2)コレステロール値の低下幅(飲用12週後)
 食酢高用量群・・・14mg/dl程度
 食酢低用量群・・・13mg/dl程度
 プラセボ群  ・・・変化認められず
 3)食酢飲用終了後の変動
 試験飲料の飲用終了後の後観察時における血中コレステロール値が急激に上昇するリバウンド現象は低用量、高用量群ともに認められませんでした。
 4)安全性の評価
 食酢飲料を1日1本(食酢15ml相当)、もしくは2本(食酢30ml相当)を12週間連続飲用しても、血液検査値の異常変動および異常所見は認められず、安全性が確認できました。


図 血中総コレステロール値の変化量



研究結果のまとめ

食酢15ml以上を毎日摂取することにより、高めの血中コレステロール値を低下させることが証明されました。 またその有効成分は食酢の主成分である「酢酸」であることが分かりました。
※食酢15mlには有効成分である“酢酸”が約750mg含まれています。



今後の方向性

 ミツカングループではお客さまの皆さまに、「安全・安心」と「健康」という価値をおいしく提供するために、今後も食酢をはじめとした食品の新たな健康機能の解明を進め、科学的根拠に基づく「健康でおいしい」商品の開発を目指していきます。