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NEWS RELEASE

もくじ

02/04/11

ミツカングループ 食酢による高血圧者の血圧低下作用を検証
〜1日当たり15mlを毎日摂取で血圧低下を確認〜


ミツカングループの(株)ミツカングループ本社(本社:愛知県半田市)の中央研究所は、高血圧者の血圧に及ぼす食酢の効果を、第3者機関に委託研究し、「食酢15ml以上を毎日摂取することで、血圧が明らかに低下すること」を初めて科学的に検証した

1.研究の目的、背景
食酢は酢酸を主成分とした調味料で、調理に古くから使用されてきたが、近年では、数多くの健康機能が紹介されるようになり、疲労回復促進効果、カルシウム吸収促進効果、胃粘膜保護効果などは、科学的に検証されてきている。一方、糖尿病などの生活習慣病に対する予防効果を検証する研究も始まってきた。古くから、食酢には高血圧に有効であるとの言い伝えや、個人レベルでの体験談はあったが、客観的・科学的な検証というレベルで示されたことはなかった。
ミツカングループ本社 中央研究所では、WHO国際共同研究センター長(京都大学名誉教授)家森幸男氏らの研究グループとの共同研究にて、高血圧自然発症ラットを用いて、
  1. 食酢に血圧上昇抑制効果があること
  2. その効果は、食酢の主成分である"酢酸"に主に起因していること
  3. その作用メカニズムは、血圧の上昇に大きく関与している"レニン・アンジオテンシン系"(ホルモン性調節機構)を穏やかに抑制すること

などの研究結果を得ていた。今回、高血圧者で検証し、また安全性についても評価することを目的として、第3者機関に研究を委託して臨床試験を実施した。

*正式名称:WHO循環器疾患予防国際共同研究センター

2.研究の方法
(1)対象者
収縮期血圧(最高血圧)が平均152mmHg(137〜185mmHg)、拡張期血圧(最低血圧)が平均90mmHg(74〜110mmHg)で、多くが、軽症および中等症の高血圧者に分類される人。
平均年齢が52歳(36〜65歳)の男女 57名(男性34名、女性23名)。

(2)試験の方法
毎日、確実かつ容易に食酢(リンゴ酢)を摂取してもらうため、次表の3種の飲料を試作し、これを毎朝、1本飲んでもらう方式を採用した。なお、日常生活は従来と特に変えることのない形とした。
血圧測定は、2週間に一度、各被験者、飲用2時間以上後の午前中の決まった時刻に測定した。

*対照 :乳酸2g ハチミツ 等
*低用量 :ミツカン リンゴ酢15ml(酢酸0.75g含む)+乳酸1g
*高用量 :ミツカン リンゴ酢30ml(酢酸1.5g含む)

(3)試験スケジュール
摂取前2週間と直前の2回、血圧を測定し、安定しているのを確認後、試験を開始した。8週間、摂取し、摂取終了後、2週間および4週間後にも血圧を測定した。


3.研究結果の概要
 1.血圧の変動
「対照群」では血圧変動はほとんどなかったものの、「食酢低用量群」では摂取6週間以降に、「食酢高用量群」では摂取4週間以降に、摂取前と比較して明らかに血圧が低下した。
また、食酢摂取量が多い方が、早く血圧低下が生じた。

 2.血圧の低下幅
「対照群」では実質的に血圧の低下は認められなかったが、「食酢低用量群」では11mmHg程度、「食酢高用量群」では15mmHg程度最高血圧が低下し、食酢摂取量の多い方が降圧効果は大きかった。

 3.食酢摂取終了後の変動
食酢の摂取を止めると、血圧は元の高いレベルに戻った。しかし、摂取前よりも高くなることはなかった。



 4.安全性の評価
今回の試験およびこれとは別の試験(約4ヶ月間摂取)で、高血圧者および健常者が、食酢(リンゴ酢)30mlを毎日継続摂取したが、血液分析等を含めて、異常は認められなかった。

★ 研究結果のまとめ ★

高血圧者を対象とした研究で、
1日当たり、15ml以上の食酢を毎日摂取することで、1〜2ヶ月後に血圧が低下することが証明された。

以上の結果から、血圧が高めの人(最高血圧が140mmHg〜179mmHg、最低血圧が90mmHg〜109mmHg)にとって、毎日、食酢を15ml以上摂取することは、血圧の上昇が抑制される結果、高血圧に伴って発症する疾患(脳卒中、心臓病、腎臓病)の予防が期待できることを示している。

今回、被験者は、これまでの生活習慣を変えないで、そこに食酢15mlもしくは30mlを追加摂取する形で試験に参加した。日本人の平均的食酢摂取量(口から実際に入る食酢の量)は、1日当たり、5ml前後にすぎないとの試算があり、このことが、食酢15mlでも充分に効果を発揮できた理由の一つとも考えられる。

一連の臨床試験の結果、
(1)高血圧の改善には、どこにでもある一般的な食酢の摂取で充分なこと
(2)毎日、続けることが重要であること(摂取を止めると、血圧は元のレベルまで上昇していくこと)が明確になり
(3)健康な人の血圧を下げることはないこと
(4)食酢30mlまでの毎日の摂取は、健康面全般において問題がないこと
以上が医学的に明らかになった。


4.今後の方向性

今回の研究の結果から、酢酸を主成分とする食酢を使った料理や飲料の長期摂取によって、高血圧の予防が期待できることが明らかになった。従って、当社グループにおいては、普段の生活の中で、毎日食酢15ml・大さじ1杯を含むメニューを無理なく取り入れていただけるような*、メニュー提案を行っていく予定。

なお、食酢を飲まれる場合には、原液のままですと胃粘膜を損傷する恐れがありますので、
少なくとも5倍、できれば10倍程度に希釈が必要です。

 

5.その他
この機能に関する特許は出願済です。