ナビゲーションをスキップする

  1. ビジョン
  2. 企業情報
  3. 活動・取り組み
  4. 採用情報
  5. おいしさ追求
  6. 健康情報
  7. ニュースリリース
  8. MIM ミツカンミュージアム
  1. サイトTOP>
  2. 活動・取り組み>
  3. 研究開発への取り組み>
  4. 研究開発トピックス>
  5. 常識を覆して簡単・便利を実現「あらっ便利!」の誕生

常識を覆して簡単・便利を実現「あらっ便利!」の誕生

一人でも多くのお客様に「あらっ便利!」と実感していただきたい


※「あらっ便利!」容器は、すべて「パキッ!とたれ」容器へと移行しました

お客様のイライラ感を解消するために

『金のつぶ あらっ便利!』シリーズは、たれの小袋とフィルムをなくし、たれを箸でつまんで納豆に混ぜるだけで食べられるという、画期的な商品です。この“納豆革命”の背後には、かねてからミツカンに寄せられていたお客様からのご不満がありました。「たれ小袋が開けづらく、食卓や服を汚すことがある」「はがしたフィルムがベタベタして処理が面倒」「ゴミの分別が煩わしい」……。そうしたお客様のイライラ感を解消できる簡単・便利な納豆を開発することは、ミツカンにとって重要な課題の一つでした。

納豆について、過去に一度以上「イライラする」と感じたこと(複数選択)

フィルム不要の容器を開発

2006年より正式にスタートした『あらっ便利!』の開発には、3つの大きな課題がありました。第一は容器の改良です。まず、納豆とたれを一体化させるため、容器の底にさまざまな形状の溝を作るなど、100種類以上ものプロトタイプを試作、検証しました。しかし、納豆の味や品質保持の面を考慮すると、一体型は望ましくないことが判明したため、2007年より「納豆・たれセパレート型」の容器開発へと移行。多数のプロトタイプを経て、かき混ぜやすさなどの点から、台形と三角形という組み合わせに至りました。

次の課題は、フィルムをなくすこと。納豆の乾燥を防ぐ役割を果たしているフィルムをなくすためには、容器のふたをすきまなく接着できる加工が必要です。チームは、容器の形状を工夫するとともに、接着の工程に超音波シールを使用することでこの問題を解決。しかし、やわらかい容器に傷をつけず、かつ簡単に開けられる容器を実現するまでには、想像以上にさまざまな調整が必要とされました。

容器プロトタイプ例

箸でつまめるたれの誕生

「あらっ便利!」の食べ方

最後の大きな課題は、小袋不要のたれの開発です。たれはある程度の硬さを与えれば、小袋がなくても箸でつまむことができるうえ、容器を開けた時に飛び散ることもありません。しかし、硬すぎると、納豆にかけて混ぜた時にうまくなじまないという問題もあります。

箸でつまんで移しやすく、かつ、かき混ぜやすいたれを求め、プロジェクトチームは100種類以上の処方を試作。最終的にたどりついたのは、「チキソトロピー」という物性でした。チキソトロピーとは、静置しておくとゲル状に固まっていますが、振動を与えると流動性が現れるという物質の現象です。この現象をたれに利用し、さらに納豆とのなじみやすさ、味、食感などを100種類以上ものレシピによって検証することで、ようやく従来の概念を覆す「とろみたれ」が誕生したのです。

さらに、どうすれば「とろみたれ」を確実に容器のたれ用スペースに充填できるかといった生産ラインでの試行錯誤を重ね、ようやく『あらっ便利!』が発売となったのは、2008年のこと。「簡単・便利」というコンセプトを形にしたこの商品は、半年間で実に1億7000万食を売り上げる大ヒットとなりました。また、家庭から出るゴミを年間で約45トン削減するなど、環境の面でも成果を上げています。

お客様の声に耳を傾け、毎日の暮らしに役立つ商品を開発すること。そのために、調味料メーカーであるミツカンの技術と経験を結集させること。『あらっ便利!』は、そうしたミツカンの企業姿勢の原点から生まれた商品です。

研究開発を振り返って

『あらっ便利!』を初めて見たお客様はとても驚かれますし、「面倒くさくなくていい」「子供や年配の人でも食べやすい」と喜んでくださいますね。納豆を食べる方が増えることにつながって、本当にうれしく思っています。これからも一人でも多くのお客様に「あらっ便利!」と実感していただき、日常の食生活の中で簡便性やゴミの削減などに貢献できればと考えています。

MD本部 開発技術部 市瀬 秀之