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自分たちが
作った商品が食卓に並ぶ
南雲哲也
生産2課 発酵
※社員の役職・所属部署は、2018年度当時のものです
食卓を彩る仕事だからこそ、
社員みんな妥協はできない
南雲哲也は生産2課 発酵チームの一員だ。この部署では、納豆の原料である大豆を選別し、その後、浸漬、蒸煮、盛込、発酵という工程を担当し、最終的に納豆にする作業をおこなっている。南雲はそこで働く従業員たちの安全面や衛生面の管理、設備保全が役割だ。
工場で扱っている納豆の原材料は生の豆と納豆菌と水の3つだけで、原料選別から盛込までは、むき出しの状態で生産ラインを流れている。お客様が口にする商品のため、衛生面には特に気を使う。そのため細かいルールが定められている。少しでもミスを減らしたり、やりやすくするためにそのルールを見直していくこと、進化させることも仕事となっている。
「自分が提案した改善ルールで『安全に作業できるようになった』『衛生面が向上した』という声をもらうと嬉しいですね」
納豆は人の手ではなく、ほとんどが設備によって加工される。設備の状態が不安定だと品質にもバラつきが出てしまう。そのため、製造する設備の管理にも細心の注意を払っている。
「納豆の製造ラインは6ラインあり、すべてのラインの状況を自分一人で把握することは難しいものです。そこで大事なのはラインの担当者からの声です。『今日、機械のここがちょっと調子が悪いんだよね』といった情報を基にその設備の状態を正しく把握し、不具合原因を追求することから始め、改善策を考え、メンテナンスします。『よくなった。ありがとう』と聞けたときはやはり嬉しいものです」
ミツカンには2つの原点という企業理念があり、その一つである『買う身になって まごころこめて よい品を』の精神は現場の従業員一人ひとりに沁みついている。南雲も商品を目にするといつも、納豆を食べている食卓が脳裏に浮かぶ。つくった商品が食卓に届く姿をイメージしていると言う。
担当する業務は地味かもしれないが、どれも大事な仕事だ。派手さはないかもしれないが、命につながる食品だからこそ、今の仕事に責任とやりがいを感じる。
「私はまだ、入社してからそんなに経っていなくて、またまだ先輩から仕事を教えてもらっている身です。今後も先輩たちから多くのことを吸収したいですね。頼れる先輩ばかりです。吸収できたら、そこから自分なりの工夫をして、いい結果を出せるようにしていきたいと思っています」
そう、南雲は目を輝かせる。
自分にしかできない
仕事が必ずある
入社して納豆の生産に関わることになったが、コミュニケーションで失敗してしまったことがあったと言う。
「生産の現場では作業者との密なコミュニケーションが重要です。安定した商品を生産するために作業者に『正しく伝えること』、作業者の話を『きちんと聞くこと』は、とても大切なことです。しかし、あるとき作業者に伝えたつもりが伝わってなくて、もう少しで不良品を出すところでした」
難しい内容だったが、伝えた相手がベテランだったので、『伝わったもの』と思い込んでしまった。しかし、自分では伝わったと思っていたが、相手は違う捉え方をしていた。
「自分の伝え方で、商品にも影響が出てしまう。伝えたことを相手が理解できているか確認することが、商品を生産して行くうえで、いかに大切なことかを改めて実感しました」
相手に対して分かりやすい伝え方、伝えたことを確認することは、良い商品づくりにもつながっている。失敗から学んで次に活かしていく、南雲にとってコミュニケーションの大切さに気づいたことは大きな収穫となった。
MESSAGE
家族と一緒に
食べることができる喜び
自分たちがつくった商品が普段の食卓に並ぶのは感動です。自分がつくった商品が毎日の食事で、家族と一緒に食べることができる。それはとても魅力的です。私にはまだ、子どもはいませんが、子どもに『これはパパがつくったんだよ』と言って食べてもらう、というのが夢です。ミツカンには社員の数だけたくさんの夢が詰まっています。一緒に夢を叶えましょう
※担当業務は取材当時の内容です。