成功も失敗も
全てが成長になる

廣瀬純

品質管理課

※社員の役職・所属部署は、2018年度当時のものです

難解な問題こそ
チームプレーで挑み続ける

廣瀬純は、品質管理課で分析、新商品導入、衛生管理を担当している。
「主要な業務は分析です。出来上がった商品を分析し、その値がミツカンの規定に合致しているかどうかを検査しています」
品質管理の仕事は商品の品質を保証することが重要な役割だ。商品を定期的にモニタリングすることで、さまざまなトラブルを未然に防ぎ、品質を担保している。そして、絶対に不良品は世に出さない、ということを徹底させている。
「実は、品質管理において品質を保証すべきは、商品だけでなく外装表示や梱包など、すべてが含まれています。ボトルにラベルが貼りつけできているかとか、細かいところまで目を配らなくてはなりません。それを数人の担当が、それぞれ違った視点でチェックしています」
そのためには工場の全行程を把握しておかなければならない。そこが苦労する点だ。
「でも、自分が積み上げてきた知見を駆使することで、品質を担保している。そこにやりがいを感じます」
品質管理課では、新商品導入の検討や検証もおこなっている。商品企画でレシピをつくっても、それを工場で生産できなければ、多くの人へおいしさを届けることはできない。安定的にお客様に届けるために生産し続けられる製造ラインや、衛生を保った状態で生産可能かどうか、知恵を出し合い解決しなければならないのだ。もちろん、成功までの過程では数えきれない失敗の経験もあると言う。例えば、『カンタン酢たっぷりたまねぎ』ではタンク内でたまねぎと液体が分離してしまうという問題があった。
「そんなときは、みんなで知恵を出し合い、液体の粘度を上げることで、たまねぎが沈まないように解決しました」
ミツカンの工場には、仲間がいて横のつながりがある、連携の強さがある。だからこそ、みんなで問題を解決して、みんなで喜び合える環境がある。
「チームプレーができるのが工場のいいところです。これから業務の幅を広げて、いろんなことを勉強したいと思っています」
そう、廣瀬は目を輝かせる。

失敗は失敗だけで
決して終わらせない

工場の仕事は、商品を充填し、包装・梱包して出荷されれば終わり、というわけではない。品質管理・衛生管理の観点では、設備の洗浄も重要だ。生産ラインを常に清潔に保たなければならない。もちろん、人間が洗浄することはあまりなく、基本的には自動洗浄。しかし、その自動洗浄でミスを発生させてしまったことがあった。
「新商品を実際に工場ラインで稼働することになったのですが、類似商品で洗浄できている実績があったので、大丈夫だと思ったのですが……」
洗浄状態を確認すると、不完全だということが判明。すぐに生産は一時停止。誤った商品を出荷してしまうことはなかったが、生産の時間的ロスを生じさせてしまい、会社に損失を与えた。
「工場には、『現場』に足を運び、『現物』を手に取り、『現実』を目で見て確認する『三現主義』という鉄則があります。それを怠ってしまったことは失敗でした」
自動洗浄だけではなく、一時的に人の手で確実に洗浄することで品質を担保し、以後、どうすれば確実に洗浄できるか、どのように製造するか、半年かけて検討し解決していった。そんな失敗を経験したとき、ミツカンの企業理念である『買う身になって まごころこめて よい品を』を思い出したと言う。
「私はそういう企業理念は正直、あまり心に響かないタイプでした。『ああ、そう』と思うだけで、ちゃんと実行には移せませんでした。けれど、先輩も多くの失敗を経験してきたうえで、大切にされている想いなんだと知ってから、本当の大切さに気づきました」
それは廣瀬にとっても大切な想いとなった。これからは自分が経験した失敗を多くの人の成長につながるように、理由、背景をきちんと伝えて継承していきたいと廣瀬は言う。

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仕事は楽しいことばかりではありません。自分がどういうことをしたいのか、自分がどうなりたいのかということを考え、未来の自分の姿をイメージすることが重要です。 僕は多くの人に愛される商品のモノづくりに携わりたい、自分でつくったんだぞ!と言えるモノづくりをしてみたい、というのが働くうえでのモチベーションになっています。 就職ではぜひとも、未来の自分の姿と会社の企業理念がマッチしているところを選んでほしいと思います。その選択のなかでミツカンを選んでいただけたら、ぜひ、一緒に働きたいですね

※担当業務は取材当時の内容です。