

1960年代後半、市場では合成酢酸を使用した「合成酢」がはびこり、表示についても定められたルールはありませんでした。そこで1968年に「100%醸造酢はミツカンだけ」という純正食品キャンペーンを開始し、1979年に「食酢のJAS規格」が制定されるまで、徹底的に「ミツカン酢は100%醸造酢」「酢はカラダによい」「酢はスタミナの酢」というメッセージを発信し続けました。これにより、「食酢=健康」「食酢=ミツカン」という消費者の意識が向上し、「食酢」という調味料が存在感を増すようになり、その後の需要拡大へとつながる大きな布石となりました。
1938年頃のビラ 戦前に製造されたミツカン酢


前社長7代目中埜又左工門が、「博多水炊き」を食べた料亭のぽん酢の味の美味しさに魅了され「なんとか全国の家庭でも、この料亭のぽん酢のような鍋用調味料を味わって欲しい!」 と思いたったのが開発のきっかけです。1964年11月10日、「ミツカン ぽん酢<味つけ>」が関西で試験販売され、「味ぽん」の前身が誕生したのです。そして1967年秋には、「ミツカン 味ぽん酢」に名前を変えて、全国で発売される事になりました。
歴代の味ぽん商品。様々な形状を経て今に至っています。
゛ぽん酢″の語源はオランダ語で、柑橘果汁を指す「ポンス」(pons)が語源とされています。柑橘果汁に醸造酢を加えた゛ぽん酢″に醤油を加えて味つけをした゛味つけぽん酢゛という言葉を縮めて、「味ぽん」という名称が生まれました。


1988年、食酢や味ぽん以外で柱となる商品の必要性から発売しました。独自製法である「追いがつお」ならではのだしの効きを追求し、消費者の嗜好に合わせた絶え間ない品質改良を実施することで支持をいただいております。地域や季節、旬の素材に合わせた追いがつおならではのメニューを提案し、開発レシピは1,000を超えます。
商品の変遷。追いがつおの表記が徐々に強調されてきているのがわかります。
発売当初は「ミツカンつゆ」で発売しましたが、つゆの品質でもっとも重視される「だし」を差別化するため、1992年に「追いがつお」に変更しました。「追いがつお」のネーミングをいかに知ってもらうかというのが一番苦労した点です。
