
くめ納豆は、創業からまもなく60年。「おいしい納豆をつくりたい」というたった一念をこれまで原動力にしてきました。奥久慈の大自然と伝統の技が息づく「納豆」という素朴な食品に、私たちはこれからも「質」を追及し続けます。


今から半世紀以上も昔、昭和27年。茨城県の緑豊かな奥久慈の里にて、創業者石塚昇が小さな手作りの納豆業を営み始めました。もともと努力家で探究心の強い石塚は、創業後数年で発酵室温度調整サーモメーターを考案したり、経木を使用した舟形容器を開発して実用新案をとるなど、次第に自分なりの納豆製造方法を確立していきました。だれよりも「うまい納豆」を作る、というその一念が巡り会わせたのが「納豆小粒」。この大豆を使って試作を重ねた結果、「茨城の山奥でできたうまい納豆」と評判になり生産が需要に追いつかない事態まで引き起こしたのです。
それ以来、さらなる品質向上に余念はなく、全国の家庭に届けられるようになった今現在でも、納豆本来の美味しさを大切に、たくさんのファンに支えられた納豆を作り続けています。

くめ納豆創業者 石塚昇
仕込み風景

「うまい納豆づくり」は原料である良い大豆ありき、と考えていた石塚昇は、あるとき、穀物を売買している商人から納豆用大豆の売り込みを持ちかけられました。しかし、石塚が注目したのは、商人がついでのように紹介した小さい大豆。聞けば「農家が売り物にならない余りを納豆用に保存していた」とのこと。しかし、小さいながら粒が均一に揃った姿にひらめきを感じた石塚は、さっそくその大豆を使って納豆の試作を始めました。
試作が何度も繰り返された暁にとうとう納得のできる納豆が完成。これがくめ納豆を一躍人気ブランドへ押し上げました。そして、さらに品質の改良を重ねた結果に誕生した超小粒大豆が『納豆小粒』です。
現在では、名前も広く知られています。昭和51年には、茨城県の推奨品種として認定され、国内でも他の追随を許さない大豆の地位を確立しています。

本当においしい納豆とは、味、香り、糸の引き具合、食感はもちろん、見た目の美しさやたれ・からしとの相性、変わらぬ品質といった、さまざまな条件をみたしていなければなりません。くめ納豆のおいしさに定評があるのは、原料・製法にこだわり、厳しい品質管理のもとで納豆づくりをしているから。
私たちは、納豆用国産大豆「納豆小粒」に出会いましたが、これはおいしさを追求する姿勢の一端にすぎません。今日もおいしい納豆づくりのために、大豆や納豆菌をはじめ、さまざまな研究が続けられています。

納豆のための大豆畑
繊細に管理された加工過程



