
料理の最後に味見をしたら、何かもの足りない、決まらない…そんなときは、お酢を隠し味に加えてみましょう。酸味は料理をおいしくするのに欠かせない要素。今回は、「味をまとめる・引き締める」お酢使いのヒントを紹介します。


4人分で大さじ3~4杯の穀物酢が目安。少しずつ加えて調整して。
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カレーとお酢の組み合わせ。意外に思うかもしれませんが、カレーの隠し味としてすりおろしたりんごやチャツネ(マンゴーやりんごなどの果物を酢、砂糖、スパイスなどでジャム状に煮詰めた薬味)を使うことと同じ効果があります。
わずかな酸味はありますが、何より香辛料の口当たりがマイルドになり、甘味が感じられます。 また、カレー以外にビーフシチューやポトフなどの洋風の煮込み料理に穀物酢を加えると、さっぱりとしたまとめ役に。


甘辛い和風の煮物に。ひとさじのお酢で塩梅よく。
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「甘い、塩辛い、苦い、酸っぱい」----。味覚は大きく四つに分けられます。なかでも苦味と酸味は「趣味的な味」とも呼ばれるほど、おいしさのカギを握る味覚。例えば、牡蠣フライやトンカツに絞るレモン汁やケチャップ(原料にお酢が含まれる)など、私たちは普段の食生活から酸味をプラスし、食べ物をおいしくしています。“お酢を少し加える=料理を少し酸性にする”ことで、料理に複雑な旨味が生まれます。
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里芋の皮をむくと手がかゆくなるのは、里芋に含まれるシュウ酸カルシウムが原因。針状の結晶が、皮膚を刺激するのです。しかし、この成分は酸に弱い性質なので、手に酢をつけてから皮をむくと、かゆみを防ぐことができます。
また、ぬめりとりには、皮をむいてから同量の酢と水を混ぜた中で洗って。ぬめりの原因であるムチンなどの糖タンパク質がお酢によって沈殿するため、洗い去ることができます。
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「隠し味にお酢を加えるのは、和食の世界では昔からある技術です。『お酢で焼き上手』の中で、お酢が塩味を引き立たせる効果を紹介しましたが、塩味をまるくする効果もあります。例えば、すし飯。この合わせ酢には意外にも多くの塩が入っています。しかし、食べているときに塩辛さを感じないのは、加えたお酢の力で塩味がまるくなっているためです。
味見をして塩辛く感じたとき、例えば安易に砂糖を加えていませんか? 砂糖は甘味の代表選手ですが、塩辛さを抑える効果は期待できません。また代わりにだしを加えても、味が薄くなるだけです。まずはお酢を少し加えてみてください。わずかなお酢は、料理を酸っぱくするのではなく、味をまとめるのに一役買っています」
監修・撮影協力:赤堀博美(赤堀料理学園・管理栄養士)

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