社員紹介

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食酢の発酵技術で
世界一を目指す

2000年入社 理工学研究科

有冨 敬志TAKASHI ARITOMI

  • 生産

Careerキャリアパス

  1. 01学生時代

    体育会ヨット部に所属。微生物を使うモノづくりが研究テーマ。

  2. 02生産技術センター

    発酵醸造の基本を学び、工場の製造工程の改善・新規導入を行う。

    生産

  3. 03栃木工場

    日々の食酢醸造の製造管理を行いつつ、醸造の原理を踏まえた改善も行う。

    生産

  4. 04品質生産本部

    世界一の食酢の発酵技術者を目指しグローバルな業務を行う。

    生産

※撮影当時の部署を記載しています。

写真:インタビュー1

生産工場に技術や設備を導入した後も、現場で改善が続くように働きかける

ー仕事内容について教えて下さい

はじめの仕事は、当時、生産技術センターと呼ばれていた部署で、醸造の試験を通じて最適な発酵の条件を定める事、そして生産工場でも同じ条件で生産を出来るようにすることでした。まずは実験室のレベルで最適な製造条件を決めて、さらにそれを工場の実機でも実施し、条件の妥当性を確認していきます。製造現場で実機を使うテストに立ち会う時には、「新しい製造工程」「製造条件の原理」を現場へフィードバックすることも同時に行ってきました。私がこの業務の中で一番注力して取り組んできたことは、そのプロセスや条件がなぜ必要かを現場に理解してもらうことです。必要性を浸透させることで現場が自発的に考えられるようになり、目的意識をもって能動的に良い商品を作っていけるようになると考えています。

写真:インタビュー2

イギリスやアメリカでも同様のアプローチ方法で「生産条件の検討」、「製造行程の改善」や「新しい製造工程の導入」を行ってきました。私の改善業務の場が海外に広がっても、日本と同様に詳細な製造工程や条件設定の理由を理解することで、現場レベルでも改善案が出てくるようになりました。現在はより広い分野でより良い商品を作るための生産活動全般に携わっています。グローバルにおける生産のルール作りや生産効率のパフォーマンス評価の指標作成が主な業務です。これまで国内外の生産技術導入を通じて体験した各エリアの強みや弱みの知識が、今の業務に活かされています。自分の業務が与える影響範囲が世界中により広がっていることを日々感じ、やりがいを感じています。

Schedule私の1日

  1. 7:00

    出社

    今日は会議のため、早めに出社。海外とのコミュニケーションはメールが主になるため、時には日本語よりも英語のメールが多い時も。

  2. 8:00

    TV会議

    アメリカとTV会議。時差のため、アメリカとの打ち合わせは朝、イギリスとは夕方になります。

  3. 9:00

    データ分析

    アメリカの工場の発酵のデータ解析および改善点のまとめ資料を英語で作成します。

  4. 13:00

    食酢サンプルの評価

    工場でテスト生産した食酢の評価。分析や官能評価は、専門部署に協力してもらうことも多いです。

  5. 16:00

    帰宅

    今日は早めの出社だったため、フレックスにて帰社。

写真:インタビュー3

日本、イギリス、アメリカ、食酢の発酵技術で世界一を目指す

ーあなたの志と今後のキャリアを教えてください

入社時から「食酢の発酵技術で世界一になる」という志を掲げていました。私は食酢の発酵を“ある意味”ユニークな発酵だと思っています。そもそも発酵食品は、お酒やお醤油など、多種の菌によるもので、発酵の種類もそれぞれ違います。なぜ、食酢をユニークと考えるのか。それは、食酢はお酒から造るものなので、必然的にお酒のための発酵と、食酢のための発酵の2段階の工程が必要であることが理由です。微生物の力を多段的に活用することは非常に興味深く、奥深い世界と考えたこと。これが私が「食酢の発酵技術で世界一になる」と決めた理由です。複数の部署へ異動を経る中で、様々な方面から食酢の生産技術に関係する仕事に携わることができ、日本から世界へ自分の仕事のフィールドが広がるにつれ、自分の知識も深めることが出来ました。

写真:インタビュー4

国内外の技術導入を通じて、自分の中ではある一定の技術には達することが出来てきたと思っています。誰かが認めてくれたという話ではありませんが、当時の志に近づけてきたと感じています。私が日本やイギリス、アメリカの技術導入で目指したことは、すべてのエリアで最も高いパフォーマンスを発揮することです。各エリアの設備が統一されていない中、各エリアに最適だと思う「新しい工程」や「製造条件の原理」を効果的に選択して導入してきました。しかしながら、まだ全エリアでベストプラクティスが展開できていないという現状もあります。このベストプラクティスを見つけることで、その知見を他のエリアにも広げていくことが出来ると考えています。ミツカン全体の食酢製造のレベルアップを図っていくことに今後も力を注いでいきたいと考えています。

写真:インタビュー5

まじめさと大胆さの両方を持っているのがミツカンらしさ

ーミツカンの社風・働く環境について教えてください

ミツカンには、2つの原点というものがあります。そのひとつに「買う身になって、まごころこめて、よい品を」があり、これは相手の身になって考えるという大きな意味も含んでいると思っています。この相手とは、お客様だけではなく社員のことも指していて、よい品のためには相手の立場になって品質向上を行っていくことが必要だと考えられます。ここで指す品質とはもちろん製品の品質のことでもありますが、業務の品質についても指していると思っています。そしてこれを社員がきちんと行っているまじめさがミツカンにはあると思います。そしてもうひとつの原点「脚下照顧に基づく現状否認の実行」。これは、自身をよく見直して挑戦することだとも言われています。この挑戦するという大胆さと、先ほどのまじめさの両方を持ち合わせているのが、ミツカンの特徴的な社風だと思います。

写真:有冨 敬志

未来の仲間へ先輩社員からメッセージ

私が大切にしている言葉に、「自考自動」があります。月並みですが、与えられた事をこなすだけでは、ご本人はもちろん、組織としても成長はありません。ミツカンは社員の成長を資産として考えている会社です。自ら考え、提案し、それを自ら行動に移し実行すること。そしてご自身の成長を持って、ミツカンの成長に繋げて頂きたく思っています。その風土が、ミツカンにはあります。ミツカンで、待っています。

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